スタッフブログ

2011年12月26日 月曜日

対話がなければ解決しない その2

先日,「物語に基づく医療」について,少しお話ししました。

最近,全人的医療の流れの中から「NBM(物語による医療)」という新たなムーブメントが生まれてきました。
それは,「物語」と「対話」をキーワードとして,医療と他の学問分野との学際的ま交流を特徴としているようですが,その方法を要約すると次のようになります。
1 患者の病いと病い行動を患者の人生の「物語」であるとみなす。
2 物語の語り手としての患者を対象としてではなく主体として尊重する。
3 物語は対話の流れの中で変化していくものである。
4 全てのことを予測された一つの原因によると考えず,複数の行動や文脈の複雑な相互交流からなるものとみなす。
5 患者と医療者との間で交わされる「対話」そのものを真の治療と考える。

科学的根拠に基づく医療(EBM)と,NBMとは,対立する方法ではなく,患者中心の医療の車の両輪であり,相互補完的な方法である。(参照:斉藤清二「患者の心理的社会的背景への配慮」)

科学的根拠の基においてのみ,治療が可能と考えられていた数々の病気が,「対話」によって治癒,もしくは,緩解することがあるという立場を取る医療者があり,その考えが広がりつつある......そして,その「対話」をし,「物語」を聴く立場の人たちが,医療者の中の独立した存在として認められつつあるというのです。

紛争を抱えて混乱している法律事務所の依頼者たち......,まさに,対話をし,物語を聴くことに,解決への糸口があるのではないでしょうか。依頼者と対話をする人々を,仮に対話士と呼ぶとすれば,弁護士と対話士とが,紛争当事者中心の紛争解決の両輪となり,法的問題の解決にあたる......,そのようにすることにより,紛争当事者の心を解きほぐし,わだかまり無く,もとの平穏な生活へと戻してさしあげることができるのではないでしょうか。

当法律事務所は,かねてより,以上のような基本的理念の下に業務を進めて参りましたが,医学界でも同じような議論があることに,非常なる感銘を受けています。


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